『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』 ダメ。ゼッタイ。と言われてきたのだから

2月27日、水曜日、二条にて。高校時代の仲良しグループで一番いけてなかったふとっちょがなんとイケメンからプロポーズ!?結婚式に出席するため久しぶりにグループは集まるが、はめをはずしすぎてウェディング・ドレスが破れてしまう!ヤバい!結婚式までは残り12時間しかない!というはなし。レディース・デー&題材ということで、たくさんの女性客のなか、ちょっと気を使ってすみっこで鑑賞しました。ストーリーを聞いたとき誰もが思い浮かべる、「あら『ハングオーバー』と『ブライズメイズ』を足したような作品かしら」という想像。映画はその大枠を外れるものありませんでしたが、驚くのはセックスとドラッグに対しての敷居の低さである。特に後者については、主人公たちがあまりに逡巡なく手を出すものだから、共感を求めて劇場に入ったであろう女性のお客さんたちにも、微妙な戸惑いムードが漂ってしまっていましたよ。終幕後、近くのお客さんが「クスリをやってトラブルになるから、途中からどんどん勝手にすればって気持ちになったわー」と言ってましたが、それもむべなるかな。なかなかに観客の心を代弁した言葉だと。結婚式までにドレスを修復しなければというタイムリミット・サスペンスの展開でありつつも、登場人物の行動に妙に余裕のあるところも、そう思わせる一因なのかな。キルステン・ダンストが、高校時代に花嫁である友達にかけたエールが、最終的に自分に帰ってきて彼女自身の成長へ導くという展開はよかったです。