『ゼロ・ダーク・サーティ』 推定5070000分

2月25日、月曜日、河原町にて。911テロから2001年のビンラディン殺害まで、アメリカによる対アルカイダ戦の10年間を、1人のCIA女性捜査官を通して描く。劇中で流れる時間は、探し、訊ね、騙され、そしてひたすら待った10年である。157分という長尺なランタイムは決して不要ではない。むしろもっと長くてもよかった。細かくチャプター分けされていましたが、それぞれの章をもっと丹念に味わいたいとさえ思いました。緊張感や焦燥感はじゅうぶんにあったうえで、まだのびしろを感じた自分でした。元も子もないですが、ドラマで複数回にわけて見たい題材かもなーと。駆け足にならざるをえないゆえか、ビンラディン発見以降に主人公たちの目標が彼の襲撃&殺害となるなかで、「あれ、この映画ってこんな話だったっけ」と思っちゃったんですよね。脇を固めるキャストの多くを、なんかで見たことある気がする、だが思い出せないというくらいの認知度の俳優を起用していたのはよかった。みなさんいい存在感でした。これで他の映画で見ても、ほら、ゼロダークサーティに出てた!となりそう。だから、やはり魅力のある映画なんだと思います。そして、新たに名前を覚えたエドガー・ラミレスという人は逆さ絵みたいな顔だと思った。