『シュガー・ラッシュ』ウィズ・ア・リトル・ラブ・フロム・マイ・フレンド

3月24日、日曜日、大阪駅にて。満員でした。賑わう劇場でたくさんの子供達と観れたことがとてもよかったです。僕の隣には小学校3,4年くらいの男の子2人組が座ってたんですが、子供ってとにかく反応がヴィヴィッドなんですね。いちいちキャラクターにつっこんだり。ちょっとこの子たち騒がしいかなと思うこともあったんですが、エンドロールで横を見るとさめざめと泣いてて、おまけに「いい話やったなー」なんて言い合ってるものだから、オールオッケーといった気持ちになったのでした。

でも確かに、子供の時のほうが、自分というものに対して今よりはるかにコンプレックスを抱いてたなと思い出します。自分の限界を知らないから、できないことをこなす他者、よりうまくできる人間、例えば足が早かったり図工が上手だったり、と自らを比較して自分に嫌悪感を抱いたりする。その意味でこの映画のラルフという主人公は、子どもたちにとっても自己投影できる存在なのだと思います。そして、ラルフは映画のなかで、友だちからの愛を実感することで、自分の人生を祝福することができる。もちろん大人である僕たちは、自分がなにものでもない存在であり、どうやったってこんな自分にしかなれないという限界を知っています。でも、がんばることしかないんだよ。映画は大人に対してもそう語りかけているように感じました。僕自身、隣の子供たちと同様に号泣していたのですから。